あなたの留学間違っていませんか?
近年、留学が身近になり、多くの方がさまざまな方法を利用し、さまざまな目的で海外に飛び立っています。
ところが、留学が身近になったがために、本来の目的とはかけ離れた留学が多く見られます。 その結果、目的としていたものと違う方向に進み、取り返しのつかない結果に終わる方も多く見受けられます。 留学とは何か、本来の目的と何が成功なのかを改めてお伝えしたいと思います。さらに、留学斡旋業者の賢い利用方法を記しました。特に、高校、大学、大学院進学を希望される方は、以下の説明をご家族と一緒に読んでいただき、留学について話し合われることをお勧めします。
留学の目的とは?(高校・大学・大学院留学)
海外に行くこと、語学を学ぶこと、学校に入ることが留学ではありません。 留学とは海外でしっかり学問を学び、学校を卒業することです。 OSi海外留学情報センターでは目的無く語学を学びたいという長期留学はお断りしています。 語学はあくまでも手段であって学問ではないことを理解して頂き、留学して何を学んでくるのかを一緒に考えます。
楽しい留学は本当ですか?
本来の留学は本当に厳しく辛いものです。多くの留学斡旋業者は楽しい留学を強調します。楽しいというのは一体何を指しているのでしょうか?留学当初は言葉がわからない、移動ができない(買い物もままならない)、友達ができない、ないないづくしで多くの方が涙しています。それを乗り越えた方のみが楽しい留学を勝ち得ています。
最初の6ヶ月間わき目も振らず、日本人とも遊ばず語学を勉強することにより現地の方達と友達になり、はじめて留学の第一歩が踏み出せるのです。最初から楽しい留学なんて無いのです。苦学して身につけるものは知識や学問だけではありません。苦労に立ち向かう勇気と自信と何物にも代え難い達成感です。その後に初めて楽しさが味わえるのです。この楽しさは日本では経験できないすばらしいもので一生続くのです。
誰でも留学が成功する訳ではありません
残念ながら全ての方が留学に向いている(卒業できる)訳ではありません。
異言語、異文化の世界に一人で立ち向かいます。精神的、肉体的、家族の協力など多方面から判断し、学校を卒業できるか何度も確認することが大切です。OSi海外留学情報センターでは以下のような場合は、留学を再考されるようにお伝えしています。
【本人】
- 1.失敗を他人のせいにする方
- 留学に失敗はつきものです。自分の失敗、他人から影響を受けての失敗。いかなる理由の失敗でも、失敗があるから成長するのです。そのことを自分で理解できないと成長はありません。指摘・注意されたことに自己弁護だけで主張するのではなく、いかなる状況でも自分で解決するという強い意志が必要です。
- 2.自己中心的でわがままな方
- 孤立して誰も手伝ってはくれなくなり、友達もできません。周りの協力があって留学は達成されるのです。
- 3.八方美人の方
- 周りの影響をうけやすく自分の意思をはっきり持たない方は学習の進捗に大きな影響を及ぼします。同じ日本人からの誘惑が多くあります。ちょっといい顔をしたい、嫌われたくないなど考えがちです。特に留学当初は言葉の不安と生活の不安からついつい日本人に頼ってしまいがちです。しかしそこをぐっと堪え、自分は何のために留学したのか、日本人以外の方がはるかに自分のためになることを理解しなければなりません。日本人以外の方の協力を得るよう努力することにより、何倍も早く現地に溶け込めます。八方美人は何の役にもたちません。
- 4.努力を惜しむ方
- 何も手に入りません。お金と時間が無駄になってしまいます。
【保護者】
- 1.子供を甘やかして育てた方
- 留学したら全て自己判断と自己責任で生活しなければなりません。第三者に責任や生活指導を委託したり注文をつけることはできません。留学前に子供の性格、行動をしっかり把握し、親子ともども誰にも迷惑をかけず自立した生活ができるか判断が必要です。お金も必要以上に持たせることは禁物です。留学先からわがままなSOSが来た場合、きっちりした態度で突き放すことも必要です。
- 2.子供がなぜ留学したいのか本当に理解していない方
- 現状からの逃避で留学する方をよく見かけます。なぜ留学なのか、なぜ日本で勉強しないのか、なぜ今なのかなどを家族間で話し合いましょう。もし逃避するならばまずその原因を理解し、問題解決に留学が適合している場合でのみ留学するべきです。
- 3.見栄で留学させる方
- 親の見栄で留学するのは最悪です。お子様自身の納得と決断が無い限り留学してはいけません。
- 4.子供の行動に責任を負えない方
- 親の協力なくして留学は成り立ちません。ほめる時はほめ、叱る時は叱り、いつも子供の行動に気をつけ指導する必要があります。親の目の届かない所にいるからこそ管理監督の責任は保護者(親)にあります。
- 5.子供を捨てる方
- 「子供を預けたので後はよろしくお願いします」と言われる場合があります。お子様の精神的指導、素行・生活指導は親の責任です。留学斡旋業者、留学先はあくまでも留学指導と情報を提供するだけのものです。
現地日本人サポートは必要ですか?
日本の空港を飛び立った時点で渡航後の生活、勉強その他全てを自分ひとりで行わなければいけません。初めての海外での一人暮らし、寮での集団生活、ホームステイをして他人の家に一緒に住むかもしれません。不安でいっぱいです。特に高校生以下の留学生の場合、現地サポートの有無を重要視される例が多くあります。空港出迎え、銀行口座の開設などを不安に思うことが多くあります。
これらの多くは留学先の学校が責任を持って行います。学校も留学生の英語力が無くても対応できるよう準備されています。
確かに留学当初は不安でしょう。しかし3ヶ月もすると緊張も取れ、現地の方と会話を交わし授業もある程度理解できるようになります。
上記理由から一般的に日本人のサポートは必要無いとされています。サポートがあるために日本語に頼りすぎ、なかなか自立できない例もあります。サポートを付けても何も手助けすること無いのが実情です。まして、四六時中一緒にいてお世話する訳ではありません。何かあったらまず学校の留学担当者に連絡を入れ、それでも問題が解決しなければ、留学を斡旋してもらった会社に連絡するのが最良の方法です。何もすることの無いサポートにお金を掛けるのは無駄といえるでしょう。
弊社からの留学生は希望が無い限り基本的に現地サポートは付けていません。日本からのサポートで皆さんしっかり現地に馴染み、スムーズに安心して授業に参加しています。
保護者の心情としてお金を払うことによって安心を買っているようですが、実際はほとんど必要の無いものと理解して下さい。
裏口入学は断固として拒否しましょう
恥ずかしい話ですが、同じ留学斡旋業者の中には「特別枠を持っている」「授業料の先払いをすれば何とかなる」・・などと言って暗に裏口入学があるような話を持ちかける所があります。
さらに生徒本人の前で「中学、高校の成績を改ざんして良い成績で申請しましょう」などという業者も存在します。
公的な留学先では決して裏口や不正入試はありません。
ごまかしや不正行為で子供を留学させることは、本当に自分の子供にして欲しいことでしょうか?このような事がもし学校に知れたら、不正入学になり最悪退学になります。
授業料は現地についてから自分で支払うのが鉄則
一部の国では授業料を払った期間だけ(ニュージーランドなど)ビザが発行されるため、授業料の先払いの例もありますが、その他多くの国は現地に着いてから授業料などの費用の支払いをすることになっています。これは、本人確認と入金確認の両方を兼ね、さらに事務手続きの簡素化を図っているためです。(銀行送金は現地学校で入金確認が煩雑になるため歓迎されません)
しかし、中には何ヶ月も前から授業料や滞在費の入金を督促する留学斡旋業者があります。送金する場合でも現地校は1ヶ月を切ってからの手続きになります。
ではなんでそんなに早く入金させられるのでしょう?? = 留学斡旋業者の会社運転資金になっているからです。
運転資金に行き詰って送金できず、留学生が再度現地で授業料を支払わされた例も多くあり世間をよく騒がせています。入金を早く求める業者は要注意です。
留学手続きって、自分でも出来そうだけど?
願書の提出や学生ビザの申請等々の手続きそのものは、念入りに調べればご自身で出来ないことはありません。 しかし、当然ながら手続きはすべて英語であり、日本の高校・大学願書の様式とはかなり異なります。慣れない方が行うと重要事項を見逃したり、またその手続きのためだけに多くの時間を取られてしまします。
留学手続きは専門業者に任せ、そのぶんあいた時間は語学の勉強や渡航準備に充てる方が賢明です。 留学斡旋業者に任せるということは、時間と安心を委託するものとお考え下さい。
そのためにも、しっかりした留学斡旋業者を選ぶ必要があるのです。
留学斡旋業者の選び方
留学経験の無い方にとって留学は未知の世界のものです。書籍やインターネットなどで多くの情報がありますが、どれが自分に合った留学先なのか留学の実態や自分の将来のことなど不安と期待が入り混じり判断に困ります。さらに、手続きの方法やどのようにして渡航したらいいのか、分からないことだらけです。そのような時、留学斡旋業者を探し依頼するのが一般的です。
自分が何も分からない状態で留学斡旋業者に依頼する場合、何を基準として業者を選びますか?手続き費用の安い所、支店がある大きな会社、きれいなパンフレットにパッケージされた学校、立派なオフィスなどなど・・
留学斡旋業者の本来の仕事は留学手続きよりも、留学生本人にとって何が一番良いのか(留学しないことも含め)コンサルティングすることです。
いつ留学したらいいのですか?
「もう少し英語が上達してから」「お金が貯まってから」「いつか留学したい」は永遠に「いつか」です。留学に必要なものは英語力?お金?時間?・・いいえ、本当に必要なものは決断です。
後年、「あの時決断しておけば」とならないようにしましょう。
留学の意義と達成
留学して一人暮らしの厳しさ、異文化・異言語の経験と習得、学問の習得を全うした方は、同年代の方から比べればはるかに多くのものを身につけ、一歩も二歩も先を行く真のインターナショナルな人間になっています。日本に居るのと同じように今度は世界で何の問題もなく生活し、仕事をこなし、世界中に多くの友達や仲間ができる、今日本で一番求められる人材になれるのです。留学を夢で終わらせるのではなく、その先に何があるのかをしっかり見据え、自分も出来るという自信と、出来たという達成感を得て頂きたいと思います。