TOEFL免除で大学の航空学部留学
飛行機のパイロットになって、自分の手で大空を飛んでみたい。 小さいころからのあこがれだった。 その夢をかなえようと、高校卒業後にアメリカへと渡った長登悠平さん。 現在、航空学では国内でもトップクラスといわれる Utah Valley University に在籍中だ。
留学にあたって利用したのは、エージェントが提供するTOEFL免除留学のシステム。TOEFLスコアが不要な分、留学後に語学研修を受ける必要があるが、「人の命を預かる職業なので、意思疎通は重要。ネイティブ英語を学べるのは、かえってよかった」というのが長登さんの実感だ。
「ただ、『やりたいことができる』喜びで頭がいっぱいで、ほとんど準備もせずに来てしまったので、最初はコミュニケーションがうまく取れなくて大変でしたね。 たまたま日本人に会って道を聞いたときに、日本語がうれしくて涙が出たこともあります(笑)」
英語を身に付けるに当たっては、子どものころから続けていたサッカーが大きな支えになった。 大学のサッカーチームに参加し、そこで多くの友だちをつくることができたからだ。 2008年には、チームのキャプテンにも選ばれたという。
留学生活も3年を超え、「日本語より英語の会話の方が違和感がない」というほど英語が染み込んでいる。 大学では航空学を学びながら、週に2,3回はインストラクターについてフライトの訓練を重ねている。 「空を飛ぶことはとにかく楽しい。 それも、ただ飛ぶのではなくて、自分が毎回新しいことを学んでいる実感を得られるのがうれしくてたまりません」。
すでにプライベートパイロットの免許は取得し、小さな飛行機なら自分ひとりでフライトに出られるようになった。 今後もさらに勉強と経験を重ねて、いずれはアメリカの航空会社で働きたいという。 幼い頃からの夢は、実現へと近づいている。